task4233のめも

書きたいことをつらつらと

2023年の振り返りと2024年の目標を述べてみる

はじめに

2024年へ繋げることを主眼に置いて、2023年でやったことおよび思ったこと、ならびに2024年の目標をそれぞれ書く。tokizoさんが執筆されている月ごとの振り返りに触発されて4月から毎月振り返りを書いてきたので、月ごとの振り返りはしない。

もくじ

2023年の振り返り

やったこと

3月までは学生、4月からは社会人として活動していた。

本業 趣味
学生(~3月) - マルウェア検知システムに関する研究・修論・外部発表
- 技術系のインターン(アルバイト)
- 旅行
- 初めての経験
- 引越し
社会人(4月~) - IDPチームでの業務
- Build@Mercari、Mercoin Hackathonのメンター
- セキュリティ・ミニキャンプの講師
- 社の技術書典の部誌に寄稿
- Go Conferenceでの発表
- TsukuCTF, SECCON(Begineers)の運営
- ご飯
- ダーツ
- 脱出ゲーム
- 料理

これらに関して、思ったことを幾つか書く。全て読むと時間がかかると思うので、上部のもくじを活用してほしい。

思ったこと

社会人になる前に遊んでおいて良かった

社会人になる前に旅行や1人遊びをしていて良かったという話。これは私が不器用なだけかもしれないが、社会人になってから休日が新しく何かをするための時間ではなく息抜きのための時間になっている気がするからだ。この捉え方は業務への"慣れ"が関係していると思うので時間と共に薄れていくと思うが、少なくとも今は学生のうちに遊んでおいて良かったなと思う。

ちなみに、私は興味が移ろいやすいので、2~3月にやりたいことリストを作って1つずつ実践する形を取っていた。

このために貯蓄がいくらか減ってしまったが、お金に変えがたい経験と思い出を得られた。DIE WITH ZEROで言及されているように思い出は複利効果が働いて美化されるので、来年から新社会人になる人がいれば遊べる時に遊んでおくことをオススメしたい。

学生と社会人は違う

学生と社会人では、立場や社会的な扱いなど異なる面を挙げれば枚挙に遑がないが、大きな違いは開発の主体が個人からチームへ移ったことだと思う。

これは所属チームに依存すると思うが、私の所属するチームは各自が個人技で殴りながらもチームとして同じ先を向いているように思う。学生の頃は、基本的に個人で動いていたように思うが、他のチームと協力して何か1つの大きなものを作る経験に乏しかったので、この変化が私には大きく映った。

学生はすごい

メンティーの立場からメンターの立場へ変わった時に"学生はすごい"と強く感じたという話。前述の通り、私は学生から社会人という立場へ移行した訳だが、Build@MercariのメンターとMercoin Hackathonのメンター、セキュリティ・ミニキャンプの講師を担当させていただいた時、ネフェルピトーを見ている時のネテロ会長のような気持ちになっていた。

これを最も強く感じたのは、「価値交換の新たな未来をつくるプロダクト/機能を開発せよ」という曖昧なゴールへ向けて奮闘するMercoin Hackathonでのメンター経験である。このハッカソンで私が担当させていただいたチームは途中までアイデアが上手くまとまっていなかったので、メンターとして非常にヒヤヒヤしていた。しかし、その不安は杞憂に過ぎず、発表時には綺麗にまとめ上げてくださり、学生ではなく1人の人間として"すごい"と感動してしまった*1

私がインターンをしていた時にメンターさんから「学生なのにすごい」ということをよく耳にしていたのだが、その言葉の意味がようやくわかった気がしている。

チームでの存在感を増していきたい

まだまだ私の存在感がチームの中で小さいと感じており、それを増していきたいという話。なぜなら、チームとして何かを推し進めていく上で存在感が必要だと考えているためだ。しかし、僕のチームは10人以上が所属しており全員がデフォルトで強いエンジニアなので、その中の主要メンバーになることは、そもそも難しいと思っている。そのようなこともあって、発言やプロジェクトでの関与は増えているが、ガッと複数人の舵を握って推し進めることが出来ていないチームではちっぽけな存在である、というのが現状の自己評価だ。

大きなブロッカーとなっているのは大きく分けて3つあると考えている。1にドメイン知識の理解不足、2に周辺知識の理解不足、3に稚拙な英語コミュニケーションだ。それぞれ少し掘り下げる。

1つ目のドメイン知識の不足は、所属しているチームが取り扱う概念が多くて難しいという、新メンバーにとってはチャレンジングな環境なので起きている問題だと捉えている。この問題はメンターに1つ1つ教えてもらうことも出来たのだが、そもそもチーム自体が忙しいことに加え、1人でキャッチアップしたい気持ちがあったために、実際にタスクを進めながら学ぶという選択をした。

2つ目の周辺知識の理解不足も、原因は同様であると捉えている。私は認証認可関連の業務に携わっているのだが、チーム配属当初はOAuth 2.0OpenID Connect自体も理解していなかった状態だったので、かなり苦労している*2

3つ目の稚拙な英語コミュニケーションは、表現のバリエーションの少なさと会話に不慣れなことが理由で起きている問題だと捉えている。ここに至るまで、DeepLの利用や平易な単語・フレーズの習得、日本語でよく使うフレーズの習得、Speak Buddyの受講などを経ており、一応成長はしていると思う。その証拠に社内のMECTという英語試験ではスコアがA2 highからB1 highへ上がった。とはいえ、これは上記の努力よりも、所属チームの公用語が英語であるという環境のおかげだと思っていて、更にステップアップできるのかという不安がある。それでも、今後は表現のバリエーションの拡充と英語コミュニケーションの慣熟によって向上させていく予定だ。

会話はしないと下手になる

1人暮らしを始めて会話の頻度が減ったので、会話が下手になったと感じているという話。

そもそも、私は会話をする時に話が飛びがちだと言われる。これは、私が関連している話題だと思っていても、それを上手く言葉で相手へ伝えていないので、相手からすると話が飛んだと感じるためだと思っている。このような問題は会話をすることで鍛えたり矯正したり出来るが、1人暮らしを始めてから会話の頻度が極端に減ったので下手になったなと強く感じる。

会話を毎日できるような相手を見つけたくはあるが、1時期ずっと会話をしていたら本業に支障をきたすようになってしまったので週1にした。最近は週1だと少ない気もしているので、どうしようかなと思っている。

料理は人並みに出来た方が良い

ご飯に関して、自炊という選択肢を持っておくと、生活がより豊かになると感じたという話。

実は、私は1人暮らしを始めてフルグラとプロテインでやり過ごす限界生活をしていた。これは、9月ごろまで食事に対して"食事=栄養を摂取するもの"といった思想を私が抱いていたためだ。けれども、それを見かねた料理好きの友人が協力してくれたおかげで、自炊を少しずつ楽しめるようになってきた。その内容は、友人が課題レシピを設定し、私がそれを作り、友人が私の作った料理を評価するというものだ。正直なところ、このコメントが辛辣なので負けじと取り組むことができたと思っている。

勝手ながら、個人的に秀逸だと思ったコメントを抜粋して紹介したい。

「ハンバーグ作りを連続で失敗する人、初めて見た」
「え、うん、苦手ながらに頑張って作ったことは伝わってきたよ」
「大事なのは見た目よりも味だもんね」
「これ、もしかしてキャベツの千切りのつもり?」
「味見しない派なんだ、へー」

今見返すと京ことばみたいになっていて笑う。実際はこういうコメントばかりではなくて、良いところは褒めてくれたし、アドバイスもくれたので本当に助かっている。来年も続くのか分からんけど、続いてくれると嬉しい。

新しい趣味を探したい

趣味は散歩なのだけど、もっと没頭できる社会的な趣味を身につけたいなと思う。ピアノやダーツ・ポーカーは趣味ではあるのだけど、エンジョイ勢なので上手くなろうと思えるほどではない。だからこそ休日に没頭できるような趣味を見つけたいなと思う。今のところCTFが有力候補ではあるが、技術から離れた趣味の方が良いのかなという気持ちもある。そう考えると脱出ゲームが一番現実的なのかなという気持ち。

今年は職場の部活と同期のおかげで、5つ以上の脱出ゲームに参加することが出来た。いつも誘ってくれる@ntk_ta01、そして脱出ゲーム部のみんなありがとうという気持ち。個人的に一番良かった脱出ゲームは「君は明日と消えていった」で、今でもオプショナルで閲覧できる限定公開の動画を見て泣くことがある。本当に良い公演を作ってくれてありがとう。再公演が決まった時は、ぜひ皆さんにもチャレンジして欲しい。

2024年に達成したいこと

1つのプロジェクトを主導する

したい。前述した通り、チームの存在感を増すために達成する必要があることだと思う。そのためには、他のチームがやりたいと思っていること、会社として推し進めたいことに気を巡らせる必要があると思っており、他チームとのやり取りや発言頻度の増加が必要になってくると思う。2024年はそういったことに挑戦するために、時間的な余裕を持つ必要があると考えている。

時間的な余裕を持つために取り組めることは山のようにあると思うが、意識して取り組みたいのは「自分がブロッカーになる時間を減らす」と「手を動かす前に状況を整理する」というものだ。前者は、私がタスクを進めていく上で問題に直面した際に1人で解決しようとしてしまう癖があるために挙げた。後者は、締切のあるタスクというものに慣れておらず、焦って曖昧な状態のままタスクに着手してしまったために挙げた。

こうなってしまったのは、一言で言えば今までインターンなどで取り組んできたタスクが、今取り組んでいるタスクに比べて要求されるスキルが少なかったためである。例えば、新しいドメイン知識を得るだけで取り組めるとか、新しい周辺知識を得るだけで取り組めるとか、そういったことである。そのため、今までは説明をサッとされれば全体像を描くのは難しくなかった。しかし、今のチームでは1度説明を聞いただけではよく分からないことが多い。そして、その「よく分からない」が言語的な要因なのか、ドメイン知識的な要因なのか、周辺知識的な要因なのかが判断できない。更に、質問しようにも言語的な問題で質問が上手く出来ないという最悪な状態にいた。思い返すと今まで生きてこれた自分を褒め称えたい。

閑話休題、上記の「自分がブロッカーになる時間を減らす」と「手を動かす前に状況を整理する」を意識していきたい。前者は質問は恥ではないし役に立つでも言及されている15分ルールを、後者は自前のGoogle Docsに進捗をまとめるなどのルールを自分に課すなどして実践していくつもりだ。プロジェクトを主導できるかは運も絡むので何とも言えないが、今まで以上に積極的に行動・発言していきたいと考えている。

MECTでB2以上のスコアを得る

MECTとは社内の英語試験の通称なのだが、このスコアでB2以上のスコアを得たいのは所属チームの公用語が英語であるためだ。入社当時はA2 high、先日受験した時はB1 highになっていたので、次のスコアを得ることが次の目標だ。スコアの他に、自分の考えを正しく伝え、相手の考えを正しく聞き取り理解する部分を更に向上させたい。もちろんチームメンバーのサポートに支えられて業務は進められているのだが、もっと上手く伝えられればなと思う場面が多々あったので、前述した1つのプロジェクトを主導するためにも達成は必須だと考えている。

そのために必要なのは、英単語を覚えることよりも会話の経験を積んでして慣れることだと思っているので、来年はチームメンバーとの1on1だけでなく部活などでも積極的に英語を話していこうと思う。

チームが保持するドメイン知識および周辺知識の概要をソラで説明できるようになる

学習方法と平均学習定着率を示すラーニングピラミッドに示される通り、学んだことを他人に説明できるようになることが最も学習定着率が高いと言われている。そのため、ドメイン知識や周辺知識を説明できるようになることは肝要であると考えているので、これを設定した。更に、説明できるようになることは他チームに対しても恩恵があるため、これは出来るようになりたい、というか出来るようにならなければならないことだと思う。

この辺りはメンターから説明を受けた時に、「こういうことですか?」というように言語化して確認するステップを踏むことで向上していくと思うので、それを続けていきたい。

人生の進捗を出す

出したい。日本という国では税金的にも風当たり的にも独身に厳しいし、何より1人で得られる幸せよりも2人ないしは3人以上で得られる幸せの方が大きいという話をよく耳にするので、早めに結婚したいなと思う。この辺りの話を大っぴらに書くと変に詮索してくるerがいるので深くは書かないが、今はそう思える相手がいないので誰か紹介してくれる人がいたら紹介して欲しい*3。あと、この辺りに知見のある人がいたらご飯へ行きたい。

悪い習慣を良い習慣で上書きする

悪い習慣はいくらでもあるが、特に夜更かし作業という習慣を朝活という習慣で上書きしたいと考えている。1度夜更かしで作業をすると次の日の日中に集中できないことが増えてきたために、その週全てを棒に振ってしまうことが多かったので、この習慣を上書きしたいと思う。

新しいことを継続する時は他人を巻き込むと良さそうなので、いい感じのプラットフォームで共に頑張る人を探そうと思う。

運動癖をつける

夏はお散歩が多めだったのだが、冬は外が寒くて外出頻度がめっきりと減ってしまった。来年はランニングを習慣化したい。ただ、ランニングしていると足が痛くなるので、近くの体育館のトレッドミルを使いにいくのが良いのかなと思っている。既にシューズ・ウェアを購入して退路を絶ったので、やっていきの気持ちでいる。

おわりに

ここまでが2023年の振り返りと2024年の目標である。総括して、2023年に点数をつけるとすれば100点中80点くらいだと思う。正直、取りこぼしたと思う部分は多々あるが、見返してみると数多くのことにチャレンジできたし、上手くいかなかったとしてもそこから学びがあるので今後改善に繋げられると思えば安いものである。そもそも、私は不器用な方で初回は大抵上手くいかない凡人なので概ねこんな感じだし、上手くいかなかったこと自体に関しては軽い気持ちで捉えている。

何はともあれ、2024年も好奇心をもって引き続きチャレンジしていきたいと思う。

最後に、2024年も引き続き多くの人とご飯に行きたいと考えているので、ぜひ行きましょう。
では、2024年もよろしくお願いします 🙇

*1:結果的に彼らは最優秀賞を獲っており、流石の一言に尽きる。

*2:今も理解したとは言えないが

*3:もちろん自分でも動くが