VOYAGE GROUPのTreasureに参加して圧倒的成長をしてきた
はじめに
こんにちは。task4233です。
8/9(月)〜8/27(金)の3週間、株式会社VOYAGE GROUP(以下VGと略します)のTreasureに参加してきました。
このエントリでは、前半に行われた講義の概要と後半のチーム開発についてサックリ書きます。
最後にも書きますが、Treasureは他のインターンシップでは得られない経験が多く、本当に素晴らしいインターンシップでした!
もくじ
Treasureとは
Treasureとは、VGのエンジニア向け3週間インターンシップのプログラムです。
今年度は、前半に現場のエンジニアから講義を受け、後半にチーム開発を行いました。
このインターンシップのコンセプトは、「学生のスキル成長」です。
そのため、インターン開始前から人事や講師、サポーター陣からサポートを受けることができました。
また、インターン中も1on1が実施されるなど、非常に手厚いサポートがありました。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
このように、「学生のスキル成長」がコンセプトであるインターンシップがTreasureです。
5つの講義
この章では、それぞれの講義の概要と感じたことをそれぞれ書きます。
2021年度のTreasureでは5つの講義が実施されました。
その講義は、バックエンド講義、フロントエンド講義、インフラ講義、DB講義、アイデア講義の5つでした。
バックエンド講義では、peiさんによるGoのハンズオンが実施されました。
個人的には、Goの書き方よりもAPI設計の心得が学びになりました。
また、peiさんからは、昼休みの雑談でデータモデリングに関する話が聞けたのがとても良かったです。
ビジネスのデータの扱い方とデータ解析者のデータの扱い方が異なるという話からディメンション・モデリングの素養まで教えていただき、知見しかなかったです。ありがとうございました。
フロントエンド講義では、ちゅうこさんによるTypeScript+Reactのハンズオンが実施されました。
私はTreasureに参加するまでPureJSとVue.jsを少し書いた程度のひよっこだったので、バックエンド講義よりも学びが多かったです。
特に、バックエンドの都合をフロントエンドのロジックに紛れさせないために、境界面できっちりエラーハンドリングをする話が一番の学びでした。
インフラ講義では、SyotaさんとTonoさんによる、AWS CodePipelineを用いたCI/CDの構築のハンズオンが実施されました。
私は普段GCPをよく使うので、GCPの各サービスにAWSのどのサービスが該当するのかを使いながら学ぶことができました。
DB講義では、t_wadaさんによる、データモデリングの概観説明とハンズオンが実施されました。
この講義では、2021年におけるRDBMSの位置付けに関する話が前半にあり、この内容が元々なかった視点だったので、特に学びになりました。
アイデア講義では、きっしーさんとガイアさんによる、価値あるプロダクト(MVP)の見つけ方の説明とグループワークが実施されました。
この講義では、UNS(User/Needs/Solution)に分けて段階的にアイデアを考える手法をグループワークを通して体験することができました。
実際に、ここで出たアイデアが後半のチーム開発で開発されたので、良い議論ができたと思っています。
以上の5つの講義は、その全てにハンズオンが取り入れられており、手を動かしながら学べたのが実に良かったです。
実は、この講義内容や数はVGのクルー同士で議論して毎年改変が加えられるそうです。力の入れ方が凄いですね。
チーム開発
この章では、チーム開発の概要と感じたことを書きます。
チーム開発は、アイデア選定含め、後半の約1週間で行われました。
この開発期間では時間外開発(18時半以降の開発)が禁止されていたため、開発できる期間が限られていました。
そのため、各チームはアイデアの核になる要素を思索し、それを満たす最小構成の実装を行う必要があり、技術力以外のスキルが研鑽された1週間でした。
私達のチーム「ホリネズミ」は、最初の3日をUNS固め、1日を環境整備、最後の3日を開発に使いました。
前半UNS固めの段階で1度UserとNeedsを定義したにも関わらず、チームメンバ間で認識の齟齬があったために、その定義を放棄して1から考え直すこともありました。
正直、認識の違いはスルーすることも出来たはずですが、チームメンバがお互いに意見をぶつけ合うことでより良いアイデアを発想できたと思っています。
この絞り出されたアイデアを実現するためのコアな機能のみを実装することで、1週間という短い期間ながらも最後まで全力で走り続けた結果、なんとか動くものが開発できたのは良かったです。
この特徴的なエピソードとして、Socket.IOを用いたリアルタイムチャットの実装が時間的に間に合わなそうだということが最終日に分かったため、REST APIの実装に差し替えてポーリングする方針に変えたというエピソードがあります。最終的に動かないゴミになることはなかったので、このインターンシップにおいては良い選択だったと思っています。
そして、結果的に「ホリネズミ」はグランプリを受賞できなかったものの、CI/CD賞をいただくことができました。
賞の発表を聞いた時は、全力を出し切った後だったのでぼんやりしていて、あまりリアクションが取れなかったのをよく覚えています。
とはいえ、時間外の開発を許してくれればもう少し開発できたので残念という気持ちもあります。
しかし、後述するAjitingでチーム開発のことを忘れて技術トークをできたので、悪い面ばかりではなかったと思っています。
Ajitingでのお話
VGでは、業務時間後に有志が集まる習慣があります。これは参加自由でインターン中は毎日開かれていました。
Ajitingは好きなことを話す場なので、ISUCONのチーム練習を配信したり、競プロの問題を画面共有して解いたりする人もいました。
中には、原神や筋トレ、ボルダリングを布教する人もいました。面白い人がたくさんいるなと強く思いました。
コロナ禍で人と定期的に話す機会が減っていた私にとって本当に楽しい時間でしたし、毎日別の話題で学びがあるのはとても刺激的でした。
おわりに
ここまでで、Treasureの講義の概要とチーム開発、Ajitingについて書きました。
全体としての感想は、一言で言うと「本当に楽しかった」です。夏に圧倒的成長をしたいという全ての学生にオススメしたいインターンシップでした。
技術的な学びは言わずもがな、議論を進めるときの効率的な進め方やアイデアの発想方法、開発するときのコミュニケーションの取り方を体系的に学べたのが本当に大きな収穫でした。
その点で、当初の目的であった「スキル成長」は満たせていましたし、Ajitingとチーム開発によって横の繋がりができたので本当に有意義な時間になりました。
また、VGという会社が*1どういう会社なのかを知ることができたのも良かったです。
クルーの全員が考えて行動し、言われた仕事をやるだけ人間が1人もいないと感じられるほど、面白い方々ばかりでした。
最後になりますが、チームホリネズミのメンバー、Treasureに関わってくださったVGの皆さん、そして私と関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました!
*1:今はCARTA HOLDINGSですが